1. 仕事内容
「心臓病診療を受けられない患者さんを世界からなくす」というミッションの元、心房細動を診断サポートするアプリ「SmartRobin™(スマートロビン)」の事業戦略立案を行っております。
SmartRobin™はまだ市場に出たばかりの製品のため、まずはSmartRobin™を作り上げることが現在の仕事の中心です。製品の提供価値を最大化するために必要な機能は何か、どんな仕様になればより使いやすいか、プロダクトの完成形の解を導き出しSmartRobin™の開発を日々続けております。
具体的には、SmartRobin™を医療現場で実装し、使用感をヒアリングの上得られたフィードバックを元に、開発チームと議論。そして製品価値に沿うものを選択し改良を行い、現場で再検証する、こういった作業をひとつずつ確実に進めています。
また、製品が出来上がった後、いかに早く幅広い医療従事者に使っていただくか、どのようにビジネスとして成立させるか、その戦略立案も同時に進めています。こちらは前職での経験も活かしながら、医療現場で活用されることをイメージし、医療従事者はどういった経路で情報を受け取り、なにに価値を感じて導入を検討するか、どんな組み合わせなら相乗効果となるかなど、製品開発から生まれるアイディアも活かしつつ、社内で議論を進め戦略作りを行っています。
2. 求められるスキル
医療現場での何かしらの経験があると、仕事を進める上でよりスムーズだとは思いますが、経験有無に関わらず製品開発や事業開発に関わった経験のある方、課題を解決したいという熱い気持ちを持っていらっしゃる方をお待ちしています。
3. やりがい
私自身事業開発の段階から関わるのは初めてでした。日々答えのない中自分達で仮説を作り、トライアンドエラーを繰り返しながら完成形に近づけていく、その一連の作業は時に雲をつかむようで苦しいこともありますが、一歩ずつ進んでいるときの実感は大きく、日々やりがいを感じてます。
また前職で常に感じていた課題が、まさに「心房細動は見つけにくく診断されない」ことでした。未診断のまま病状が進んでしまうと脳卒中を起こし、結果的に重度の後遺症が残るか亡くなってしまうのが心房細動の怖さです。この課題に自ら解決策を提示すること、それが私の大きなやりがいになっています。
4. 今後やりたいこと
SmartRobin™を医療現場にとって価値のある製品に作り上げることが第一ですが、医療格差をなくし未診断の患者さんをなくすためには、最終的に一般の方々が日頃からご自身の健康を意識することが重要だと考えています。脳卒中を起こす前に早期発見すること、さらに疾患を発症することなく、健康的に生涯を全うできるような世界を作ることに何かしら関わり、貢献したいと考えています。
日本でApple Watchによる心電図検査ができるようになったのは、疾患認知において大きな追い風です。そういった機会も活用し、いずれは自身に不調が起きる前に、気軽に検査ができ自分の状態を把握する、なにかあればすぐに医療機関へ相談できるような環境を作るお手伝いができればと考えています。
ヘルスケアソリューション事業部 部長 石橋 祐理子